2021-07-30
韓国税関は直近1年間、中小・中堅輸出入企業向けに検査費用として5.4億円を補助したと公表した。
税関によると、輸出入通関の為に求められる通常費用は荷主が負担すべきであるが、税関検査費用の
補助制度は、中小・中堅企業のコスト削減、検査による麻薬・テロ用品の搬入を防止しようとの趣旨で
2020年7月付で導入された。
補助対象は、税関検査の為にコンテナを別途検査場所へ移動する為の輸送量、搬入出等に掛かる
費用である。税関検査による負担で苦労していた中小・中堅企業に力になるよう、予算範囲内で補助する。
税関は2020年7月から中小企業限定で補助をはじめ、2021年には中堅企業まで拡大、運営する等、
今まで5.4億円相当の検査費用を補助した。
2021年からは補助対象を中堅企業まで広げ、中小企業というのを証明する書類の提出も免除する等、
補助の申し込みにかかる手続きも簡素化することで、2021年6月末時点で、2万1千の業者が補助を
受けた。
韓国税関の輸出入安全検査課長、ジョン・ギソブ氏は、「中小・中堅企業が検査費用補助制度を積極
活用するよう、手続きも簡素化したのにも関わらず、一部の対象企業はまだ申し込んでおらず、下期からは、
未申請企業を対象として、1:1案内する等、特別申請期間を設け、税関検査を受ける輸出入企業は、
全て補助金をもらえるようにしていく方針。」とコメントした。