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[KOREA MARITIME NEWS] 韓国船社3社、現代尾裏造船へコンテナ船3隻発注

2021-04-19

 

業界によると、南星海運・東栄海運・東進商船が現代重工業の子会社である

現代尾裏造船へ1600TEU型のコンテナ船3隻を共同発注する。船価は1隻当たり

2500万ドル前後で、この先に契約しているCK LinePan Conと同等レベルである。

 

この3社は3隻以上を建造すると、多くの割引を適用してくれるとの造船所からの提案を

受け入れ、共同で新造発注しているようだ。

 

彼らは政策金融機関を介して資金を調達する。特に、南星海運と東栄海運は国策銀行、

海洋振興公社を利用する。両社は政府のエコーシップ切替補助金(廃船補助金)事業にも

参加する。

 

補助金を受ける為、南星海運は2006年建造のSTAR APEX、東栄海運は2005年建造の

PEGASUS ZETAを夫々売却する。

 

廃船補助金はエコーシップを建造する代わりに老巧船舶を廃船、又は、海外売却すると、

新造費用の10%を補填してくれる船舶現代化向けのサポートプログラムである。1社あたり、

当年度全体予算の3分の1まで補填してくれる。直近、南星海運は1000TEU型のコンテナ船

4隻を新造した際にも、このプログラムで一部補填してもらった。

 

加えて、IMOの環境規制に応じる為、スクラバーも搭載する予定だ。新造船のデリバリーは来年

下期、東進商船は来年9月、南星海運は11月、東栄海運は12月納品となる。3社と造船所は

12日、ソウル市内の現代重工業ソウル事務所で新造船契約を結ぶ。

 

ある船社関係者は、「1600TEU型のコンテナ船は、従来に多く建造していた1800TEU型と比べ、

キャパは1300本前後で同等だが、燃費削減が優秀で、安価だ。新造船を導入し、東南アジア航路に

配船するか、傭船料が上昇したことを勘案して他社へ貸し付ける案も検討している。」と言った。


 


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