2021-07-16
韓国造船がコンテナ船、タンカー船、海洋プラント等を中心に受注を継続していて、
月次実績で2か月連続、世界1位を守った。業界によると、6月1か月間の全世界の
船舶発注量は前年対比5倍増加の415万CGTだった。
全体発注量のうち、韓国は前年対比7.3倍増加の182万CGTを確保し、2か月連続
1位として位置付けた。中国は前年対比2.4倍増加の157万CGTで2位、日本は30万
CGTで3位となった。受注占有率においては、韓国が44%、中国38%、日本7%だった。
韓国では大手造船、いわゆるビッグ3と呼ばれる現代重工業、サムスン重工業、大宇造船
海洋だけでなく、中手造船所まで数多く受注した。特に、運賃急騰により、船社がコンテナ船を
引き続き発注した。ドイツのハパックは大宇造船海洋に2万4000TEU型を6隻、台湾の
ワンハイは1万3000TEU型4隻をサムスンに夫々発注した。
大宇造船海洋はブラジルの大手エネルギー企業であるペトロブラス社より1000億円相当の
FPSOも受注した。1千億単位の大型プロジェクトは2014年以降、7年ぶりである。他に、
STX造船海洋もオセアニアからタンカー12隻を受注した。
グローバル発注量の累計については、前年対比192%も増加した2402万CGTを記録。
船種ごとにみると、1万2000TEU型以上のコンテナ船は前年対比15倍も増加して885万
CGTを、VLCCは138%増の133万CGT、LNGキャリアは438%増の140万CGT、バルカーは
53%増の75万CGTで集計された。一方、スエズマックス、アフラマックス型の油送船は前年対比
それぞれ43%、12%減少の24万、49万CGTにとどまった。
6月新造船価指数は前月より、2.4ポイント増の138.5ポイントで7か月間連続上昇動向だった。
船種ごとにみると、VLCCは9500万ドルから9750万ドル、スエズマックス型の油送船は6300万
から6500万どる、アフラマックス型油送船は5050万から5100万ドル、1万3000ー1万4000
TEU型のコンテナ船は1億2250万から1億2800万ドル、17万4000㎥型LNGキャリアは1億
8900万から1億9000万ドルまで上昇した。