2021-05-07
釜山港湾公社(BPA)によると、コロナ禍以前までもコンテナターミナルでは通常、
コンテナを3段まで積んでいたが、現在、第4ふ頭を中心に貨物移送スペースを含め、
6段まで積むことが少なくない状況である。
コンテナの長期滞留を解消する為には、まず、貨物を適期、積んで出港できる船舶の
確保が至急、求められている状況だ。
この状況の中、韓国代表の大型船社であるHMM(旧現代商船)は、昨年8月から
今まで米国西岸(LA)12回、米国東岸(NY)3回、ロシア3回、欧州2回、
ベトナム1回等、合計21隻の臨時船舶を配船する等、積極サポートしている。
5月2日には、釜山発米州向けの臨時船舶1隻を追加で投入し、5000TEU型の
コンテナ船の6割以上が韓国中小荷主持ちの貨物である。
しかし、このような努力も貨物大乱を解消するのに足りないとのことが業界の中論。
BPAグローバル事業団長パク・ホチョル氏は、「世界の流れをみると、即時、韓国の
物量の割合を増やすのは難しそうだ。」と見通した。