2021-06-10
韓国産業通商資源部が国会で「自由貿易地区の指定及び運営に関する法令」の
改正案が議決されたと公表した。最近、中国等を中心にHMR(HOME MEAL
REPLACEMENT/家庭の食事作りの代行)マーケットが流行っていて、牛肉等
農畜産物を原材料として加工した高付加加工食品の輸出を拡大する必要性が提起されてきた。
今回の改正により、今まで自由貿易地区に入居が限られていた農畜産物(63品目)の製造、
加工業者において、全量再輸出・品物管理体系の構築等を条件で入居が許可される。それで
安価な家賃、関税留保等のメリットを提供する自由貿易地区で高付加農畜産物の加工食品の
輸出が広がると期待されている。改正案には、農畜産物の国内蜜搬出の事前防止を含む内容もある。
他に、未搬出・譲渡品物の売却の場合、物流の流れを改善する為、入居契約の解約者が海外品物
等を6か月間内に自由貿易地区外に搬出、又は、他社へ譲渡しない場合、税関長が任意で売却
できるようにした。また、品物を積み替える積替え貨物は搬入申告対象から除外されてきたが、最近、
積替え貨物を悪用して、密輸入や原産地隠し等が発生していたので、積替え貨物も申告対象とした。