2021-11-26
現代製鉄が24日、木浦にある現代重工で環境対応のHL OCEANIC号が無事デリバリーされ
初就航を始めると公表した。本船は当日、造船所から出港し、韓国と豪州を往来し、年間200
万トンの鉄鉱石や石炭を輸送することになった。全長292M、幅45M、高さ24.8Mの18万トン
型のLNG燃料船である。
LNG燃料は既存燃料と比べ、SOX・NOX・CO2をそれぞれ99%、90%、30%削減でき、燃料
効率は30%以上向上できる。
本船は設計から製作まですべて国産技術で製作し、国産化水準を船価の87%から97%まで
高めた。これまで海外依存度の高かったLNG燃料タンクや燃料供給システム等を国産化することで
国内LNG燃料船舶の技術を一層高めていると評価される。
LNG燃料船舶は現在、環境規制の強化に対応し、2014年72隻から2016年103隻、2018年
145隻、2021年220隻にだんだん増加している。欧州、中国、シンガポール等世界諸国はLNG燃料
船舶を将来の成長動力として注目し、関連産業を先取るため、早い動きを見せている。
現代製鉄は国際環境変化に対応するため、2019年5月、海洋水産部、韓国ガス公社、Hライン
海運と共同でLNG燃料船舶の導入及び活性化の為の業務連携を締結し、既存の原料専用船2隻を
LNGにリプレースすることにした。今回のOCEANIC号がその1番船。来年3月にはシスターベッセルのHL
SUNNY号を引き受ける予定だ。
現代製鉄側は、「2隻のLNG燃料船舶以外、残りの専用船に対しても今後、海運及び造船会社と協議
しながら、環境対応船舶にリプレースしていく。来年も3月から燃料専用船の31%をスクラバー搭載、15%を
LNG燃料船舶に、残りは低硫黄油を使用することで原料の輸入工程でも低炭素政策に積極取り組む
つもり。」と言った。